PR

【感想】桃鉄ボードゲームやってみて思ったこと

カードゲーム・ボドゲ

今回遊んだのは、タカラトミーアーツから発売されている『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~ボードゲーム』です。

桃鉄といえばテレビゲームの印象がかなり大きいので、「あれを本当にボードゲームにできるん?」というところが最初に気になりました。サイコロを振るだけなら普通のすごろくになりそうだし、逆にテレビゲーム版を忠実に再現しすぎると処理が大変そう。この辺のバランスが一番気になるところ。

実際にやってみて思ったのは、想像していた以上にちゃんと桃鉄でした。そして、テレビゲーム版とは違う方向で人と遊ぶ面白さが出ています。

一方、全部を機械が処理してくれるゲームではありません。お金を扱う、カードを確認する、コマを動かす。人数や設定年数によってはかなり長くなるので、軽いカードゲームと同じ感覚で始めると「思ったよりガッツリやな(笑)」となるでしょう。

この記事では、まずゲームマスター目線で「実際にやってみてどうだったのか」を率直に書きます。そのあとに基本ルール、人数、対象年齢、3種類のモードまで解説します。買おうか迷っている人も、これから初めて遊ぶ人も参考にしてみてください。

  • 実際に遊んで感じた面白かったところ
  • 遊ぶ前に知っておきたい気になるところ
  • 桃鉄ボードゲームの人数と基本ルール
  • 3種類あるゲームモードの違い

桃鉄ボードゲームをやってみた感想

まずはルール説明よりも、「やってみてどうだったか」から。

僕は普段、『ito』『ワードバスケット』『タイムボム』『レジスタンス:アヴァロン』みたいな、人同士の会話や判断が面白さにつながるゲームをかなり遊びます。その目線から桃鉄ボードゲームを見ると、完成された心理戦ゲームとは方向が違います。

桃鉄の場合、会話そのものに点数が付くわけでもなければ、相手の正体を見抜くわけでもありません。ところが、盤面で起きる出来事を全員が共有することで、勝手に会話が発生するんです。

ここが、やってみて一番おもろいと思った部分でした。

普通に面白い

めちゃくちゃシンプルな感想から言うと、普通に面白いです。

「桃鉄という有名作品をボードゲームにしました」というキャラクター商品ではなく、ちゃんと一つのゲームとして遊べます。

基本となるのは、目的地を目指して日本全国を移動しながら資産を増やすという桃鉄おなじみの構造。目的地へ近づくために進むのか、途中の出来事を気にするのか、ほかのプレイヤーがどこにいるのかを見るのか。サイコロ中心なので運はかなり絡みますが、完全に何も考えず振るだけでもありません。

そして何より、順位がきれいに固定されにくいのが良い。

ボードゲームをイベントで使うときに僕がかなり気にしているのが、「序盤で負けが決まってしまわないか」です。20分以上残っているのに「もう俺は勝てないから適当でいいや」となった瞬間、その人にとってゲームが終わってしまいます。

桃鉄にはイベントや貧乏神など、状況をひっくり返す要素があります。そのためトップの人も完全には安心できません。

もちろん、ガチガチの実力勝負が好きな人には、この理不尽さが合わない場合もあります。「俺がうまくやったのに、なんでこんな目に遭うんや!」ということは普通に起こるゲームです。

でもパーティーゲームとして見るなら、その理不尽さが笑いになる。

桃鉄ボードゲームは「一番頭のいい人を決めるゲーム」ではありません。うまく進めていた人まで事件へ巻き込まれるから、最後までテーブルの空気が動きやすいゲームです。

『レジスタンス:アヴァロン』のように発言を一言ずつ分析するゲームではないし、『ito』のように価値観そのものを楽しむゲームでもありません。それでも「全員で何かが起こるのを見届ける」という別のタイプのパーティー感があります。

桃鉄を知っているメンバーなら、なおさら入りやすいでしょう。

桃鉄感はある

ボードゲーム化で一番心配だったのがここです。

桃鉄らしい見た目を付けただけの普通のすごろくだったら、ぶっちゃけ残念。しかし実際には、桃鉄らしさを作っている要素がかなり物理化されています。

日本地図のゲーム盤があり、6色の機関車型コマがあり、お札があり、目的地カード、イベントカード、貧乏神カードがあります。さらに貧乏神は「貧乏神プレート」になっていて、桃鉄コマへ実際に取り付けられます。

これがめちゃくちゃアナログゲーム向きなんよね。

テレビゲーム版では、貧乏神は画面内のキャラクターです。しかしボードゲームでは、誰のコマに付いているのかがテーブル上にずっと残ります。

「お前いま貧乏神ついてるやん(笑)」が視覚的に分かる。

また、プレイ年数や決算月を確認するための「トレインルーレット」も用意されています。テレビゲームなら内部で管理される年月まで、ボードゲームの部品として触れるわけです。

もちろん完全再現ではありません。Nintendo Switch版では膨大な物件やカード、キャラクター、演出などが機械側で動いてくれます。それを同じ情報量のまま紙へ移したら、たぶん遊ぶ側が処理で死にます(笑)。

なのでボードゲーム版では、桃鉄の核になる目的地・資産・イベント・貧乏神・年月を残しながら、アナログで扱える形に落とし込まれています。

先日桃鉄をある程度やりこんでいる仲間と一緒にボドゲ版をプレイしましたが、

「ここまで桃鉄感があるのは驚いた」と言っていました。

具体的には、資産や年月が実際に手に取って理解できるのが、桃鉄らしさだと思います。

◆感情の動きまで残っている

桃鉄感を作っているのはキャラクターの絵だけじゃありません。「目的地へ急ぎたい」「でもアイツよりは貧乏神から離れたい」「さっきまで1位だった人が急に悲惨になる」という感情の動きまで残っている。ここがちゃんと桃鉄なんよね。

KONAMIのNintendo Switch版『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』は1~4人ですが、こちらのアナログ版は2~6人対応。テレビゲーム版とは同じ作品を題材にしながら、遊ぶ人数にも違いがあります。

盤面が楽しい

アナログ版で個人的に好きなのが、全員が日本地図を囲むことです。

テレビゲームを4人でやる場合、基本的には全員が同じ画面を見ます。ところがボードゲームになると視線の先が盤面になるので、「今どこにいる?」「目的地こっちか」「アイツめっちゃ遠いやん」と、位置関係について自然に話し始めます。

物理的なコマがあるのも大きい。

赤、青、黄など自分のコマが盤面を動くので、単純に進行状況を眺めているだけでもゲームをやっている感があります。

さらにお札が180枚、各種カードが159枚用意されているため、テーブルの上はかなり「ボードゲームやってます!」という景色になります。

この物量は好みが分かれるでしょう。

カード1箱だけで遊べる『ラブレター』や『犯人は踊る』と比べれば、当然準備するものは多いです。それでも、桃鉄の場合はこのゴチャッとした盤面自体が楽しい。日本地図の上に列車がいて、その横で札束が増減して、誰かには貧乏神が乗っている。

言ってみれば、ゲームの状況がテーブルそのものに現れるんです。

僕はイベントを企画するとき、「観戦している人が何となく状況を理解できるか」も見ます。桃鉄ボードゲームはこの点でも分かりやすい。途中からテーブルをのぞいた人でも、「あ、この人ボンビー付いとる(笑)」くらいはすぐ分かります。

ボードゲーム版はカードやお札などの部品が多いため、遊ぶ前にはある程度テーブルを空けておくのがおすすめです。飲み物をゲーム盤のすぐ横に置くのも避けた方が安心でしょう。

スマホだけで遊ぶ『どこパ』や、ブラウザ上で遊べるBoard Game Arenaとは真逆の魅力です。荷物も準備も増える。その代わり、目の前にゲーム世界が広がります。

貧乏神・会話・処理の大変さ・長時間プレイの感想

実際に遊んで気になった細かいポイントも、正直に書いておきます。

貧乏神が熱い

桃鉄の話をするなら、やっぱり貧乏神は外せません。

「いつもの桃鉄モード」では、誰かが目的地へ到着すると、その目的地から一番遠いプレイヤーに貧乏神が付きます。

ここからゲームの空気が変わります。

普通のすごろくなら、「自分が目的地へ近づけばいい」で終わります。しかし桃鉄では、ほかの人がゴールしそうになると、自分がどこにいるかまで重要になる。

つまり、自分のコマだけ見ていればいいゲームではありません。

「あの人が次で目的地へ着いたら、誰が一番遠い?」

この瞬間に全員が盤面を見るんです。

そして貧乏神が付いたら、貧乏神カードによる出来事が待っています。キングボンビーなど桃鉄でおなじみの要素もカードとして登場します。

僕が面白いと思うのは、貧乏神が単なる罰ゲームではなく、全員の位置取りを意識させる装置になっていること。

トップを走っていない人にも「次の目的地決定」が関係してきます。だから他人のターンでも盤面を見る理由ができるんです。

ただし、ここは本当に好みがあります。

自分がコツコツ積み上げたものをランダムな出来事で壊されるのが嫌いな人には、桃鉄の貧乏神はかなりストレスになるでしょう。ゲームでまで理不尽な目に遭いたくない人もいる。

その場合は無理に入れる必要がありません。このボードゲームには後述する「貧乏神がいないモード」もあります。

ゲームマスターとしては、ここがありがたい。参加者に合わせて刺激の量を変えられます。

会話が増える

桃鉄ボードゲームをアソセン的に評価するなら、ここはかなり大きなポイントです。

遊んでいると、ゲームに必要のない会話まで勝手に増えます。

例えば「そこ俺の地元や」「この駅行ったことある」「北海道遠すぎやろ」「お前さっきから運良すぎ(笑)」みたいな話。

別にそれを言わなくてもルール上は困りません。でも盤面に実在する日本の地名が並んでいるため、参加者自身の経験とゲームがつながりやすいんです。

僕はこういうゲームをかなり評価しています。

なぜなら、ゲームの勝敗以外の話題が生まれるから。

『ito』ならお題への価値観から会話が生まれます。『ワードウルフ』ならお互いの発言から会話が生まれる。一方、桃鉄では盤面と出来事が話題を供給してくれる。

そのため、全員がめちゃくちゃ喋るタイプじゃなくても場が動きやすいです。

もちろん初対面5~6人に桃鉄を渡せば、一瞬で親友になるという話ではありません。ただ、完全に無言でコマだけ動かすゲームにもなりにくい。

ここがテレビゲーム版との大きな違いでもあります。

テレビゲームでは豪華な演出が盛り上げてくれます。それに対してボードゲーム版では、誰かがお札を渡したり、貧乏神プレートを付けたり、カードを読み上げたりする。その小さな作業が参加者同士のやり取りになります。

◆ゲームマスター目線の感想!!

ゲームって、ルール上しゃべる必要があるから会話する場合と、「なんか言いたくなって」会話する場合があります。桃鉄は後者が多いです。「うわ、それエグいやろ(笑)」みたいな一言が積み重なって場ができる。この自然さはいいっすね。

逆に、本格的に人の嘘を読みたいなら『レジスタンス:アヴァロン』や『タイムボム』の方が向いています。桃鉄の魅力は心理戦の濃さではなく、同じ事件を全員で見ながら笑えることでしょう。

処理は少し大変

ここからは気になった部分。

あえて苦言を呈するなら、テレビゲーム版を知っているほど、手作業の多さは感じます。

Nintendo Switch版なら、お金の増減、現在地、年月、カードの処理などをゲーム機がやってくれます。プレイヤーは基本的に自分の選択へ集中できます。

ボードゲームではそうはいきません。

コマを自分で動かし、お札を扱い、必要なカードを確認して、ゲームの進行も自分たちで行います。

もちろん、これがアナログゲームです。

ただ、「Switch版の桃鉄を電源なしでそのまま遊べる」と思って買うと、想像より忙しく感じるかもしれません。

特に最初のゲームでは、全員がルールを知らない状態で始めるより、1人だけでも説明書を先に確認しておいた方がいいでしょう。

初回からカード効果を全部暗記する必要はありません。最初に勝利条件と自分の番の流れだけ共有し、細かなカードは登場したときに確認する方が始めやすいです。

僕がゲームマスターなら、「最後に一番資産を持っている人が勝ち」「目的地を目指す」「止まった場所やカードに従う」「分からない処理だけその都度確認する」くらいから始めます。

説明を完璧にしてからスタートしようとすると、遊ぶ前に疲れます。

これは『アヴァロン』でも『ワンナイト人狼』でも同じ。最初から例外処理を全部話すより、「何を目指すゲームなのか」が分かった状態で開始する方が入りやすい。

桃鉄ボードゲームも、1回動かせばかなり理解しやすくなります。

ただ、準備と片付けまで含めて限りなく手軽なゲームを探しているなら、『ito』『ラブレター』『犯人は踊る』『ワードバスケット』あたりの小型ゲームの方が楽です。桃鉄は盤面を広げて、今日はちゃんと遊ぶぞという日に向いています。

長時間は疲れる

そしてもう一つ。設定次第では普通に長いです。

タカラトミーアーツの公式商品情報では、プレイする年月を1~10年から設定でき、遊び方によってプレイ時間は約30分から10時間以上まで変化するとされています。

10時間以上。

もう「暇なときにちょっとやろうぜ」の時間じゃない(笑)。イベントです。

もちろん、必ず10時間遊ばないといけないわけではありません。約30分で遊べる「かんたんラリーモード」も用意されています。

問題は、桃鉄好きが集まると年数を増やしたくなることです。

「せっかくやし長くやろうぜ!」

このテンション、めっちゃ分かります。

しかし5~6人で長時間設定にすると、1人あたりの待ち時間も増えます。ゲームの対応人数を見るときに「最大6人だから6人が一番楽しい」と考えるのは危険です。

大人数では、全員が1回動くまでの時間を見る必要があります。

これは50人対応の『どこパ』でも同じ。対応人数が多いことと、その人数が一番遊びやすいことは別なんです。

僕なら桃鉄ボードゲームを初めて出す場合、まず短めに遊びます。

一度終わったあとで「もう一回」「次は長くしよう」と言われたら成功。その逆で、最初から何時間も拘束される設定にしてしまうと、途中からゲームではなく耐久戦になりかねません。

桃鉄ボードゲームは、長く遊べることが魅力ではなく、遊べる長さを変えられることが魅力です。その日の人数と予定時間から設定を選ぶのがおすすめです。

短時間のボードゲームを何種類も回すゲーム会なら短め。桃鉄好きだけで集まった日なら長め。この使い分けで評価はかなり変わると思います。

桃鉄ボードゲームのルールと遊び方

初めて桃鉄ボードゲームを遊ぶ人向けに、ここからルールを整理します。

商品は2~6人・対象年齢6歳以上。ゲーム盤、お札、6個の桃鉄コマ、貧乏神プレート、トレインルーレット、サイコロ、目的地カード、イベントカード、貧乏神カードなどを使います。

テレビゲーム版の桃鉄を知っている人なら基本イメージはつかみやすいですが、知らなくても大丈夫。大枠は「日本全国を移動しながら資産を増やし、最後に一番の社長を目指すゲーム」です。

商品仕様やプレイ人数などはタカラトミーアーツ『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~ボードゲーム』公式商品情報を基準にしています。

基本ルール

プレイヤーは鉄道会社の社長となり、日本各地を移動しながら目的地を目指します。

ゲームの最終的な目標は、単純に一番たくさん目的地へ到着することではなく、設定されたゲーム終了時に一番資産を持っている社長になることです。

そのため、桃鉄は「ゴールした人が勝つ普通のすごろく」とは少し違います。

目的地へ到着するとゲームはそこで終わるのではなく、新しい目的地が決まり、再び全員がそこへ向かいます。これを決めた期間の中で繰り返しながら資産を競います。

大まかな流れを表にすると、こんなイメージです。

流れ行うこと
ゲーム開始使用するモードや年数などを決める
目的地決定目的地カードなどを使って向かう場所を決める
自分の番サイコロなどを使ってコマを進める
移動後止まった場所やカードの内容に従う
目的地到着到着に関する処理を行い次の目的地へ
決算決められた期間ごとに資産を確認する
終了最終的な資産で順位を決める

細かい処理は選んだモードによって変わります。

特に「いつもの桃鉄モード」では目的地へ誰かが到着したとき、目的地から一番遠いプレイヤーへ貧乏神が付きます。

このルールがあるため、ただ目的地へ向かうだけではなく、「ほかの人が先に着いた場合、自分は安全か?」という視点も加わります。

また、カードによって有利な出来事だけでなく不利な出来事も発生します。

この予定通りに進まなさが桃鉄。

運が絡むので、ボードゲーム経験者が初心者を一方的に倒し続けるタイプではありません。一方、状況を見ながらどこへ向かうか考える余地も残されています。

説明書を見ると情報が多く感じるかもしれませんが、最初は勝利条件、自分の番の進め方、目的地到着時の処理だけ確認しておけば始めやすいでしょう。

何人で遊べる?

桃鉄ボードゲームのプレイ人数は2~6人です。

Nintendo Switch版『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』は1~4人なので、5人や6人で一つの桃鉄を遊びたい場合にはアナログ版ならではの選択肢になります。

ただ、ゲームマスター目線では人数ごとにかなり印象が変わると思います。

人数遊んだときの印象向いている人
2人相手との直接対決感が出やすいじっくり2人で遊びたい
3人他人同士の動きも勝負へ関係し始める少人数でテンポも欲しい
4人順位変動と賑やかさのバランスが良い桃鉄らしい対戦を楽しみたい
5~6人出来事は増えるが1周の時間も長くなるみんなでワイワイ遊びたい

僕なら最初は3~4人で遊びたいです。

2人の場合、自分と相手しかいないため何が起きても直接対決になりやすい。これはこれで面白いのですが、「誰が貧乏神になるんだ?」という多人数ならではの混戦は少なくなります。

3~4人になると、自分とは関係のないところでも事件が発生します。Aさんが目的地へ近づき、Bさんが遠くへ飛ばされ、自分はその隙に進む。こういう複数人のズレが出てくる。

5~6人ならさらに賑やかです。ただし、自分の番が回ってくる頻度は下がります。

人数を増やすなら年数を短くするなど、待ち時間とのバランスを取ると遊びやすいでしょう。

「6人集まったから6人全員で絶対に桃鉄」と決める必要もありません。6人で短時間遊ぶのか、3人ずつ別ゲームに分かれるのか。その日の目的で選んでください。

対象年齢は?

桃鉄ボードゲームのメーカー設定は対象年齢6歳以上です。

そのため、家族で遊ぶボードゲームとしても選択肢になります。

ただし、対象年齢6歳以上という表示は「6歳なら大人の助けなしで全部完璧に処理できる」という意味ではありません。

タカラトミーアーツでは商品の対象年齢について、年齢による知識や運動、体のつくりなどから予測される安全面を重視して設定すると案内しています。

実際のゲームでは、カードの文章を読む、お札を扱う、場所を探す、現在の状況を理解するといった作業があります。

そのため低学年の子どもと遊ぶ場合は、大人がカードを読み上げたり、お金の処理を手伝ったりすると遊びやすいでしょう。

逆に言えば、桃鉄は大人と子どもが同じテーブルで遊びやすい構造でもあります。

『ワードバスケット』なら語彙量、『みんなで早押しクイズ』なら知識量の差が勝負へ影響することがあります。一方、桃鉄はサイコロやイベントによって大きく状況が動くため、経験者が毎回思い通りに勝てるわけではありません。

子どもが突然一番いい展開を引くこともあるし、大人側が貧乏神でえらいことになる可能性もある。

こういうゲームは、年齢差がある集まりでは使いやすいです。

ただし、お子さんによって文章を読む力やゲームへの慣れは異なります。対象年齢はあくまで一般的な目安として、最初は大人と一緒に遊ぶのがおすすめです。

3つのモード

桃鉄ボードゲームには、参加者や使える時間に合わせて選べる3種類のモードがあります。

モード特徴おすすめ場面
かんたんラリーモード稚内から石垣島を目指す短時間ルール初回・時間が短い日
貧乏神がいないモード貧乏神なしで資産を競う子ども・初心者
いつもの桃鉄モード目的地と貧乏神を含めた桃鉄らしいルール桃鉄経験者・じっくり遊ぶ日

かんたんラリーモードは、北海道の稚内からスタートし、沖縄の石垣島を目指す特別ルールです。公式案内では約30分ほどで決着するモードとされています。

桃鉄ボードゲームを買って初めて遊ぶなら、僕はここからでもいいと思います。

いきなり数時間のゲームを始めるより、「コマをどう動かすのか」「カードをどう処理するのか」を一度体験できるからです。

貧乏神がいないモードでは東京からスタートし、その都度変わる目的地を目指します。4月から1年ごとに決算を行い、資産を増やした社長が上位を目指します。

貧乏神がないため、桃鉄特有の「誰か一人がひどい目に遭う」展開を抑えて遊べます。

子どもが初めて遊ぶ場合や、参加者が勝ち負けの大きな振れをあまり好まない場合はこちらが出しやすいでしょう。

そして本命がいつもの桃鉄モード。

ゲームの大まかな流れは貧乏神がいないモードと共通していますが、誰かが目的地へ到着すると、目的地から一番遠い社長に貧乏神が付きます。

これによって「目的地に着く」だけでなく「目的地から一番遠くならない」ことまで考える必要が出てきます。

タカラトミーアーツ公式では年月を1~10年に設定でき、プレイ内容によって約30分から10時間以上まで調整可能とされています。

つまり、この3モードは難易度選択というより、その日に欲しい桃鉄の濃さを選ぶ仕組みだと考えると分かりやすいです。

◆僕ならこう使い分ける!!

初回ならかんたんラリー。子どもと平和にやるなら貧乏神なし。桃鉄好きの友達が集まって「今日はボンビーまで含めてやろうぜ!」となったらいつもの桃鉄。この順番なら参加者に合わせやすいです。

桃鉄ボードゲームのよくある質問と総評

購入を検討している人からよく聞かれる点を、ここでまとめておきます。

桃鉄ボードゲームのFAQ

2人でも桃鉄らしく遊べる?

2人でも遊べます。公式対応人数は2~6人です。ただ、2人の場合は相手との直接対決感がかなり出ます。

複数人の順位変動や「誰に貧乏神が付く?」という混戦を楽しみたいなら、僕は3~4人くらいが好きです。

Nintendo Switchは必要?

必要ありません。

『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~ボードゲーム』は、ゲーム盤、コマ、カード、お札、サイコロなどを使って遊ぶ独立したアナログゲームです。

テレビもインターネットもゲーム機も不要です。

桃鉄を知らなくても遊べる?

遊べます。

桃鉄シリーズを知っているとキャラクターや貧乏神に対する「来たー!」感は増えますが、ルール自体は目的地を目指して資産を増やすゲームなので、桃鉄未経験でも参加できます。

初めてなら、かんたんラリーモードから始めると理解しやすいでしょう。

小学生だけでも遊べる?

メーカー設定は6歳以上です。ただ、カードの確認やお札の受け渡しなどがあるため、ゲームに慣れるまでは大人が進行を手伝った方がスムーズな場合があります。

特に初回は、1人だけでも説明書を読んで進行役になっておくと安心です。

一番おすすめのモードは?

桃鉄らしさを最も感じたいならいつもの桃鉄モードです。

ただし、初回からこれ一択ではありません。30分程度しか時間がないなら、かんたんラリーモードの方が合っています。小さな子どもと遊ぶなら貧乏神なしもあり。

一番本格的なモードではなく、その日に最後まで楽しく遊べるモードを選んでください。

桃鉄ボードゲーム総評

桃鉄ボードゲームをやってみて思ったことを一言でまとめるなら、「テレビゲーム版より手間は増える。でも、その手間が人との遊びになる」です。

正直、お金の計算も移動もイベント処理も全部自動でやってほしいなら、Nintendo Switch版の方が快適でしょう。

映像演出もあります。キャラクターも動きます。ゲーム進行も圧倒的にスムーズ。

ここはアナログ版が勝負する場所ではありません。

でも、ボードゲームには画面にはないものがあります。

誰かがコマへ貧乏神プレートを付ける。

隣の人へお札を渡す。

全員で日本地図をのぞき込む。

カードを引いた瞬間、周りが「何?何引いた?」と集まってくる。

こういう小さなやり取りが積み重なるんです。

アソセンでは「ゲーム単体が面白いか」だけではなく、そのゲームを置いたとき、人と人の間に何が起きるのかを大事にしています。

その目線で見ると、桃鉄ボードゲームはかなり分かりやすい。

全員で同じ盤面を見て、同じ事件を見て、誰かの不幸に笑って、自分へ貧乏神が来た瞬間には「笑ってたやつ全員覚えとけよ(笑)」となる。

予定調和になりにくいんです。

一方、欠点もあります。

部品は多い。テレビゲームより処理は面倒。長い設定なら本当に長い。そして運による理不尽な出来事が苦手な人には合わない可能性があります。

なので、誰にでも「絶対これを買え!」とは言いません。

僕が特におすすめしたいのは、桃鉄を知っている家族や友達が3~4人集まり、テーブルを囲んでワイワイ遊びたい人です。

逆に、15分程度で次々ゲームを回したいなら『ラブレター』『犯人は踊る』『ワードバスケット』などの方が使いやすい。

価値観を話したいなら『ito』。嘘と推理を楽しみたいなら『タイムボム』や『レジスタンス:アヴァロン』。オンラインで手軽にパーティーゲームを遊びたいなら『どこパ』やBoard Game Arenaという選択肢もあります。

桃鉄ボードゲームが輝くのは、日本地図を囲んで、一つの長いゲームをみんなで共有したい日です。

30分ならかんたんラリー。子どもと遊ぶなら貧乏神なし。桃鉄ファンだけで集まるならいつもの桃鉄。

こうやってその日のメンバーに合わせれば、かなり遊びやすいゲームだと思います。

そして僕が一番好きなのは、勝った人の華麗な戦略より、だいたい「一番ひどい目に遭った人」の方がゲーム後の話題になるところ(笑)。

ゲームって、勝敗表だけを残すものじゃありません。

「あのときお前キングボンビー引いて終わったやん」みたいな話をあとから笑える。それが遊びの記憶です。

桃鉄ボードゲームは、そんな事件をテーブルの上で作ってくれる一本でした。

誰かがキングボンビーを引いた瞬間、この記事で書いたことがそのまま体験できます。まず基本ルールだけで1ゲーム遊んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました