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人狼の妖狐とは?

人狼系

人狼ゲームの役職を覚えていくと、あるところから急にゲームの景色を変える存在が出てきます。それが妖狐です。

村人でもない。人狼でもない。それなのに、最後まで生き残っていると勝利をさらっていく。しかも人狼に襲撃されても基本的には死なないのに、占い師から占われると死亡するという、かなりクセのある役職なんですよね。

普通の人狼は「村人陣営vs人狼陣営」という構図なので、誰が人狼なのかを考えればゲームの目的を理解できます。しかし妖狐が1人入った瞬間、村人は「人狼だけを倒していいのか?」、人狼は「村人だけを減らしていいのか?」まで考えなければなりません。

僕が人狼系ゲームで面白いと感じるのは、この第三陣営が入ることで敵と味方の境界線が一時的に揺れる瞬間です。さっきまで吊り合っていた村人と人狼が、妖狐を処理するためだけに似た方向を向くことすらあります。

今回は、人狼の妖狐について、勝利条件、占いとの関係、呪殺、人狼から襲撃された場合、立ち回り、背徳者や子狐との違いまで、初めて妖狐入り人狼を遊ぶ人にも分かるように解説します。

  • 人狼における妖狐の役割と勝利条件
  • 占い・呪殺・襲撃との関係
  • 妖狐として生き残るための立ち回り
  • 背徳者・子狐・人狼Jでの違い

人狼の妖狐とは?第三陣営の役職と勝利条件

妖狐を理解するときに大切なのは、「特殊能力を持った村人」と考えないことです。妖狐には妖狐自身の勝利条件があります。そのため、村人と一緒に人狼を探しているように見えても、心の中ではまったく別のゴールを目指しています。

まずは、妖狐がどの陣営にも属さないとはどういうことか、そして何を満たせば勝ちなのかを押さえておきましょう。

役職と第三陣営

妖狐とは、一般的な人狼ゲームにおいて村人陣営にも人狼陣営にも所属しない第三陣営として扱われる役職です。

通常の人狼なら、村人は人狼をすべて処刑できれば勝利、人狼は村人側の人数を減らしていけば勝利へ近づきます。しかし妖狐がいるゲームでは、その2つの陣営とは別に「妖狐が最後まで生存する」という目的が追加されます。

妖狐の基本的な特徴:村人陣営ではない、人狼陣営でもない、人狼の襲撃では基本的に死亡しない、占い師に占われると呪殺される、そして決着時まで生存することを目指す。この5つを最初に覚えておけば、妖狐の大枠はつかめます。

ここが狂人との大きな違いです。狂人は人間でありながら人狼陣営の勝利を目指します。一方、妖狐は村人にも人狼にも勝ってほしいわけではありません。

村人と人狼を戦わせながら、自分だけ決着まで残る。妖狐はそんな立場です。

この構造がめちゃくちゃ面白いんですよ。村人として自然に推理へ参加しすぎれば、占い師から「この人を確認しておこう」と占われる危険があります。反対に、推理へ参加しなさすぎれば処刑候補になります。

つまり妖狐は、ただ隠れればいいわけではありません。怪しまれない程度には村へ貢献し、信用されすぎない程度に存在する必要があります。この絶妙な距離感こそ妖狐の醍醐味です。

役職主な陣営目指すこと基本的な特徴
村人村人陣営人狼を排除する会話と投票で推理する
人狼人狼陣営村人側を減らす夜に襲撃する
狂人人狼陣営人狼を勝たせる人間だが人狼を援護する
妖狐妖狐陣営決着まで生存する襲撃耐性と呪殺が特徴

妖狐の勝利条件

妖狐の勝利条件は、採用している人狼ゲームによって細部が異なります。ただ、多くのルールでは村人陣営または人狼陣営の勝利条件が成立した時点で妖狐が生存していれば、妖狐陣営が勝利するという形になっています。

例えば、人狼がすべて処刑されたとしましょう。本来なら村人陣営の勝利です。しかし妖狐がまだ生きているルールなら、そこで妖狐が勝利を奪います。

反対に、人狼の人数と村人側の人数が並び、本来なら人狼陣営が勝利する状況になった場合でも、妖狐が残っていれば妖狐陣営の勝利になる形式があります。

妖狐は最後の1人になる必要はありません。初心者が勘違いしやすいところですが、バトルロイヤルのように最後の1人まで残る必要があるわけではありません。村人陣営か人狼陣営の決着条件が成立した瞬間に妖狐が生存していることが重要です。

つまり妖狐から見ると、人狼を倒しすぎても危険です。

「よし、人狼を見つけた!全部吊ろう!」と村側以上に張り切ってしまい、最後の人狼まで処刑するとどうなるでしょうか。自分がまだ生存していれば勝てる場合もありますが、自分が途中で処理されていれば当然そこで終わりです。

逆に、人狼を放置しすぎて村側が急激に減っても困ります。

妖狐が考えるべきなのは、どちらの陣営を勝たせるかではなく、どのタイミングでゲームを終わらせるかなんです。

人狼ゲームが将棋のように相手陣営を倒すゲームだとすれば、妖狐だけは少し違います。村人と人狼が殴り合っているリングの外側で、「あと何人まで減ったら自分の勝ちになる?」と試合終了のタイミングを読んでいる感覚に近いですね。

妖狐は占いに弱く、人狼の襲撃には強い

妖狐の能力は、2つの夜の行動に対してまったく逆の反応をします。占われると死んでしまうのに、人狼に噛まれても死なない。このアンバランスさが、妖狐入りの村の推理をややこしく、そして面白くしています。

妖狐と占い

妖狐にとって最も警戒したい相手の1人が占い師です。

一般的なルールでは、占い師が妖狐を占うと「人狼ではない」と判定されながら、妖狐本人は呪殺されます。例えば『人狼ジャッジメント』でも、妖狐の占い結果は「人狼でない」ですが、占い対象になると呪殺される仕様です。

なので妖狐からすると、「人狼だと思われないようにする」だけでは足りません。

むしろ怖いのは、「人狼ではなさそうだけど念のため占っておこう」という位置に入ること。

これ、人狼経験者ほど引っかかりやすい罠なんよね。

発言が自然で、推理もきれい。投票理由もしっかりしている。村人からするとかなり信用できる。しかし占い師から見れば、「ここが人狼だったら最後まで吊れないから確認しておきたい」となります。

妖狐にとって信用されることと、占われないことは同じではありません。

◆妖狐は「ちょうどいい人」が難しい

妖狐を考えるとき、僕なら「一番村人らしく見せよう」とは考えません。村の中心になれば発言力は持てますが、そのぶん占い候補にもなりやすいからです。反対に発言を減らして背景へ消えようとすると、今度は処刑候補になる。なので狙うなら、議論には参加するけど毎回結論を決める人ではない位置。誰かの意見へ質問したり、自分なりの理由を添えたりしながら、占い師から「今日ここを見る必要はないかな」と思われる場所です。この中間地点を探すゲームだと思うと、妖狐の立ち回りがかなり見えやすくなります。

妖狐の呪殺

妖狐が占いによって死亡することを、一般的に呪殺と呼びます。「銃殺」と表記されるコミュニティもありますが、意味としては妖狐が占い能力によって死亡する現象です。

人狼の襲撃でも処刑でもない死因なので、村人側にとっては重要な情報になります。

例えば夜が明けたとき、本来の襲撃死とは別に死亡者が発生するルールなら、「占い師が妖狐を呪殺した可能性」が議論へ入ってきます。

すると、占い師を名乗っている人物の信用にも関係してきます。

本物の占い師が「昨夜Aさんを占った」と発言し、そのAさんが妖狐として死亡していれば、その占い結果は大きな手掛かりになります。ただし、死亡表示や護衛、ほかの特殊役職との組み合わせはゲームによって異なるため、遊ぶサービスのルール確認は必要です。

呪殺の処理方法はゲームごとに違います。「妖狐=絶対にこの死体表示になる」と覚えるのではなく、遊ぶアプリや村の設定を確認してください。妖狐を追加するほど、開始前の役職説明が大切になります。

そして妖狐本人から見ると、呪殺対策はシンプルでありながら難しい。

占われなければいい。

ただ、それを意識しすぎた瞬間に動きが不自然になります。「占い先を別の人へ誘導する」「占い師に擦り寄る」「やたら占いを嫌がる」といった行動は、経験者から見ると逆に狐候補になりかねません。

だからこそ妖狐は、占いを避けるために動くというより、占い師が自分以外を自然に占いたくなる状況を作るほうが面白いんです。

妖狐と襲撃

一般的な妖狐は、人狼から襲撃されても死亡しません。

ここが妖狐最大の特徴の1つです。

ただし「人狼に襲われても安全だから最強じゃん」と考えると、そう単純ではありません。

人狼側から見ると、襲撃した人物が死ななかった場合、その原因を考えることになります。狩人による護衛があるゲームなら護衛成功かもしれません。しかし状況によっては「妖狐を噛んだのでは?」という推測が生まれます。

つまり妖狐は襲撃では死ななくても、人狼側だけに正体を疑われることがあるわけです。

ここから人狼の動きが変わります。

人狼は妖狐を直接襲撃で倒せないため、昼の投票で妖狐が処刑される方向へ議論を誘導したり、占い師が妖狐を占うよう仕向けたりする可能性があります。

面白いのはここからで、村人と人狼は敵同士なのに、妖狐が残っている場面では「妖狐を処理しないと自分たちも勝てない」という共通課題を持つことがあります。

昨日まで「絶対こいつ人狼だ!」と殴り合っていた2陣営が、妖狐の存在によって一瞬だけ同じ問題を見る。この関係性の変化が第三陣営入り人狼のおもろいところっすね。

妖狐を入れるなら何人の村から?

妖狐を何人の村から入れるべきかについて、絶対的な正解はありません。役職数、参加者の経験、人狼の人数、占い師の仕様によって変わります。

ゲームマスターとして初めて妖狐入りの卓を作るなら、僕は10~12人前後から試すのが扱いやすいと思います。

理由は、人数が少なすぎると第三陣営が加わった影響が一気に大きくなるからです。

例えば6人程度しかいないのに妖狐、人狼、占い師などを次々入れると、昼の処刑1回、夜の死亡1回だけで人数比が激変します。初心者は「今誰を倒すべきなの?」という計算だけで精いっぱいになり、会話を楽しむ余裕がなくなりがちです。

参加人数妖狐導入GM視点の目安
6~7人慎重に一度の死亡が勝敗へ与える影響が大きい
8~9人経験者向け役職構成を絞れば成立しやすい
10~12人導入しやすい妖狐を探す時間と議論量を確保しやすい
13人以上役職追加も可能背徳者などを加える選択肢が増える

例えば10人なら、市民3人、人狼2人、占い師1人、霊能者1人、狩人1人、狂人1人、妖狐1人のような構成が考えられます。

ただし、これはあくまで遊びやすくするための一例です。人狼ゲームは同じ10人でも、初日占いの有無、連続護衛、役職欠け、妖狐のカウント方法などでゲーム感がかなり変化します。

また、大人数だからといって役職をどんどん増やせば面白くなるわけでもありません。アソセンでゲームを選ぶときに僕が重視しているのは、参加可能な最大人数より1人あたりが実際にどれだけ発言できるかです。

20人で妖狐、子狐、背徳者、特殊人狼を大量投入すると、役職表を見るだけで一苦労。初心者がいる会なら、まず通常人狼に妖狐1人を追加するくらいがちょうどいいと思います。

そもそも通常人狼から難しいと感じる場合は、先に人狼が苦手になる理由と遊びやすいゲームもチェックしてみてください。ワードウルフなどから段階的に入ったほうが楽しめる人もいます。

人狼の妖狐で勝つ立ち回り

妖狐のルールが分かったら、次は「実際に妖狐になったらどう動けばいいのか」です。

ただし妖狐に、毎回成功するテンプレ行動はありません。参加者の性格、占い師の方針、人狼の人数、背徳者の有無によってかなり変わります。

ここでは暗記する攻略法ではなく、妖狐という役職が何を恐れ、どんな状況を歓迎するのかという考え方から見ていきます。

妖狐の立ち回り

妖狐で最も大切なのは、やはり生存することです。

しかし「生き残る=黙る」ではありません。

人狼ゲームでは、発言が少ない人ほど「情報が落ちないから処刑しよう」と判断されることがあります。なので妖狐だからといって完全に背景へ消えると、占われる前に昼の投票で退場する可能性があります。

まず意識したいのは、議論へ参加することです。

誰を疑っているのか。その理由は何なのか。占い師の結果をどう見ているのか。最低限、自分の考えを出してください。

ただし毎回議論を決定づける必要はありません。

妖狐が村のリーダー格になると、終盤まで処刑されにくくなる反面、占い師から確認される価値も上がります。「この人が人狼だったら困るから占おう」と判断されたらアウトです。

なので狙いたいのは、処刑するほど怪しくなく、今すぐ占うほど重要でもない位置。

これが妖狐特有のポジショニングです。

次に考えたいのが、人狼の残り人数。

妖狐は人狼を全部倒したいわけではありません。人狼がある程度残っていれば、村人は人狼処理へ意識を向け続けます。反対に人狼が残り1匹になれば、「最後の人狼を処刑する前に妖狐を探そう」という流れになりやすくなります。

だから妖狐としては、人狼が多すぎても少なすぎても困る。

僕なら盤面を見るとき、「誰が人狼か」だけではなく、あと何回昼が来れば決着しそうかを意識します。

例えば残り6人で人狼が2人いる可能性があるなら、次の投票と襲撃で一気に決着へ進むかもしれません。一方、人狼が残り1人と考えられるなら、その人狼をすぐ処刑するより妖狐候補へ目を向ける村人も出てきます。

妖狐側は、そのゲーム終了タイミングを1手早く読む必要があります。

◆3陣営の利害が途中で入れ替わる

人狼系ゲームを設計するとき、僕が妖狐入りで一番好きなのは「敵が3つに分かれること」そのものではありません。もっと面白いのは、その3陣営の利害が途中で入れ替わることです。例えば村人が人狼を見つけても、「ここでこの人狼を吊ったら妖狐が勝つんじゃない?」という話が出た瞬間、正しい推理をしたのに処刑できなくなる。人狼側も妖狐らしい人物へ票を集めるため、ほんの一瞬だけ村と目的が重なります。映画で敵同士だったキャラクターがさらに大きな問題を前に一時共闘する展開みたいで、この瞬間だけ盤面に物語が生まれるんですよね。単なる役職追加ではなく、参加者同士の関係を途中で変える装置。それが妖狐だと思っています。

また、占い師を過剰に恐れないことも大切です。

「占われたくない」という気持ちが表に出ると、かえって占い候補になります。占い先の決定へ不自然に口を挟んだり、自分だけ占い対象から外そうとしたりするより、村人と同じ目線で話すほうが自然でしょう。

妖狐は派手な嘘で勝つ役職というより、最後まで普通の住民の顔をし続けられるかを試される役職だと僕は思っています。

妖狐と背徳者

妖狐陣営には、妖狐本人を支援する背徳者が登場するルールもあります。

『人狼ジャッジメント』における背徳者は、誰が妖狐・子狐なのかを知っており、妖狐陣営の勝利を目指します。そして妖狐・子狐が全滅すると後追いで死亡します。

役割としては、かなり乱暴に例えるなら妖狐陣営版の狂人に近い存在です。

ただし狂人との違いもあります。

一般的な狂人は誰が人狼なのか分からないことが多いですが、人狼Jの背徳者は妖狐・子狐の正体を把握しています。そのため、「誰を守るために動くのか」が最初から分かっています。

比較妖狐背徳者
所属妖狐陣営妖狐陣営
主目的妖狐陣営として生存勝利妖狐を生存させる
人狼襲撃基本的に死亡しない死亡する
占い呪殺される人狼ではない判定
妖狐の位置本人把握している

背徳者がいると、妖狐自身が無理して占い師を騙る必要も減ります。

背徳者が占い師を名乗って場を乱したり、妖狐以外へ占いを誘導したり、自分自身が占い対象になるよう発言したりできます。

一方、背徳者が妖狐を露骨に守りすぎるのは危険です。

「なぜこの人だけ絶対に疑わないんだ?」と関係性を読まれれば、背徳者から妖狐までたどられる可能性があります。

背徳者について理解するときは、アソセンの人狼ゲームの狂人の役割と立ち回りも合わせて読むと、支援役がどう場を動かすのかイメージしやすいです。

妖狐と子狐

子狐も妖狐陣営に属する特殊役職ですが、普通の妖狐とは能力がかなり違います。

『人狼ジャッジメント』では、子狐は人狼に襲撃されると死亡します。そのかわり、占い師から占われても呪殺されません。

さらに夜に1人を占う能力があります。ただし人狼Jでは占いが必ず成功するわけではなく、公式ヘルプでは成功率50%とされています。

成功すれば「人狼」か「人狼でない」か分かり、失敗すると「占い失敗」と表示されます。また、子狐自身の占いによって妖狐を呪殺することはありません。

この時点で普通の妖狐とはゲーム感がかなり違いますよね。

項目妖狐子狐
人狼の襲撃死亡しない死亡する
占われた場合呪殺される呪殺されない
夜の占いなし人狼Jでは可能
妖狐の把握仲間の妖狐を把握妖狐を把握できる
秘密会話妖狐同士で可能人狼Jでは参加不可

人狼Jでは、子狐からは妖狐が誰なのか分かります。一方、妖狐側からは誰が子狐なのか分かりません。そして妖狐同士の秘密会話に子狐は参加できません。

なので同じ妖狐陣営でも、完全に情報共有できているチームではないんです。

ここが面白い。

妖狐からすると「どこかに自分を助けてくれる子狐がいるかもしれない」のに、それが誰なのか分からない。子狐からすると妖狐は分かるので守りたいけれど、露骨に援護すると自分まで疑われます。

つまり同じ陣営なのに、会話ではお互い知らないふりをしながら協力する必要があるわけです。

妖狐単独より役職関係が一段増えるので、初心者中心の村へいきなり子狐まで投入するより、まず妖狐だけで遊んでから追加したほうが僕は遊びやすいと思います。

人狼Jの妖狐

スマホアプリの『人狼ジャッジメント』にも妖狐陣営が用意されています。

現在の公式情報では『人狼ジャッジメント』は120種類以上の役職に対応しており、オンライン・対面ともに最大20人で遊べます。その中に妖狐、背徳者、子狐をはじめ、九尾の狐、饒舌な妖狐、変異狐など複数の妖狐系役職があります。

通常の妖狐について、公式ヘルプでは次の仕様が明記されています。

人狼Jの妖狐:陣営カウントでは人数として数えず、人狼に襲撃されても死亡しません。占い結果は「人狼でない」ですが、占われた場合は呪殺されます。霊能結果も「人狼でない」です。そして市民陣営または人狼陣営が勝利条件へ到達したときに妖狐か子狐が生存していれば、妖狐陣営が勝利します。

ここで特に覚えてほしいのが、妖狐は人数カウントに含まれないという部分です。

終盤では「残り5人だからまだ大丈夫」と単純に考えるのではなく、市民として数えられる人数、人狼として数えられる人数、妖狐の生存可能性を分けて考える必要があります。

このため人狼Jで妖狐入りの村へ参加すると、通常人狼より終盤の人数計算がかなり大切になります。

また、人狼Jでは妖狐系だけでも役職差があります。例えば九尾の狐には一度だけ襲撃する能力があり、変異狐は夜に体質を変化させることで、占いへの耐性と人狼襲撃への耐性が入れ替わります。

つまり「狐って占われたら死んで噛まれても死なない役職でしょ?」だけ覚えて参加すると、特殊狐が出た瞬間に話が合わなくなるんですよ。

人狼Jを遊ぶ場合は、部屋へ入ったあとその村に入っている役職説明を確認してから始めるのがおすすめです。

(出典:そらいろ株式会社『人狼 ジャッジメント 役職について』)

また、別の人狼サービスでは妖狐の細かな仕様が異なる場合があります。例えば『月下人狼』の公式ドキュメントでも妖狐陣営が定義されており、人狼系による襲撃では死亡せず、占い能力の対象になると呪殺されることが説明されています。

(出典:月下人狼公式ドキュメント『妖狐』)

人狼ジャッジメントを対面で遊びたい人は、アソセンのスマホ一台で遊べる人狼ゲームも参考にしてください。カードを用意せず、スマホを進行役として使う方法もあります。

妖狐の仕様はサービス名まで確認してください。人狼は同じ役職名でも、占い結果、霊能結果、仲間の認識方法、勝利判定などがサービスによって異なります。「前に遊んだ人狼ではこうだった」で進めるとトラブルになりやすいため、ゲーム開始前のルール共有が大切です。

妖狐で迷ったときのQ&Aと三つ巴のおさらい

妖狐はサービスごとの仕様差が大きく、遊ぶ前後に同じ質問が出やすい役職です。よく出る疑問に答えたうえで、最後に妖狐の要点を振り返ります。

よくある質問

Q. 妖狐は占われたら必ず死ぬ?

A.一般的な妖狐では、占い師から占われると呪殺されます。『人狼ジャッジメント』の通常妖狐も同様です。

ただし、特殊役職や特殊能力によって例外が存在するゲームもあります。例えば人狼Jの変異狐は、体質を変異させた夜だけ占われても死亡しない状態になります。そのかわり、その日は人狼の襲撃で死亡するようになります。

なので「妖狐」という名前だけで判断せず、採用されている役職の説明を確認してください。

Q. 妖狐は人狼に噛まれたら死ぬ?

A.通常の妖狐は、人狼から襲撃されても死亡しないルールが一般的です。人狼Jの妖狐も襲撃では死亡しません。

しかし死亡しないからといって完全に得というわけではありません。人狼側が襲撃失敗の原因を考えた結果、「この人物が妖狐ではないか」と推測する可能性があります。

その後、昼の投票で妖狐を処刑する方向へ人狼が誘導してくることもあるので、襲撃耐性は防御能力であると同時に正体発覚のきっかけにもなります。

Q. 妖狐が2人いる場合は仲間が分かる?

A.これは遊んでいるゲームによって違います。

例えば人狼Jの通常妖狐は仲間の妖狐と秘密の会話ができます。一方、子狐は妖狐が誰なのか分かりますが、妖狐側から子狐が誰なのかは分からず、妖狐同士の秘密会話にも参加できません。

同じ妖狐陣営でも情報共有の範囲が違うので、複数の狐系役職を採用するときは開始前に確認しておきましょう。

Q. 妖狐と人狼は協力することがある?

A.正式な仲間ではありません。しかし一時的に利害が一致することはあります。

例えば村人が優勢で人狼が残り1匹だとします。妖狐がまだ生存していそうなら、村人側としても最後の人狼をすぐ処刑できません。先に妖狐を処理しなければ、その瞬間に妖狐が勝利する可能性があるからです。

逆に人狼側も妖狐が生きたまま人数条件を満たすと勝利を奪われるため、妖狐処理へ動く場合があります。

この「敵同士なのに今だけ目的が一致する」という瞬間こそ、妖狐入り人狼ならではの面白さです。

Q. 初心者の人狼に妖狐を入れてもいい?

A.全員が通常人狼の流れを理解しているなら、妖狐1人を追加するのはかなり面白いと思います。

ただ、人狼を初めて遊ぶ人ばかりなら、最初から妖狐、背徳者、子狐まで全部入れる必要はありません。まず村人、人狼、占い師、狩人など基本役職で1~2戦遊び、そのあと妖狐を1人追加するほうがルールを理解しやすいでしょう。

僕はゲームイベントでも、難しいゲームをいきなり完成形で渡すより、参加者が基本を理解してから要素を1個足していく考え方を大切にしています。全員一致やワードウルフから人狼へ進むのと同じで、ルールを覚える順番もゲーム体験の一部なんよね。

人狼のような正体隠匿が好きだけれど脱落時間が気になる人は、全員が最後まで参加できるレジスタンス:アヴァロンのルールもかなり相性がいいですよ。

おさらい

人狼の妖狐は、村人陣営でも人狼陣営でもない第三陣営です。

一般的な妖狐は人狼の襲撃では死亡しない一方、占い師から占われると呪殺されます。そして村人陣営または人狼陣営の決着時まで生存することで、妖狐陣営の勝利を目指します。

妖狐を入れると、人狼ゲームは単純な「村人vs人狼」ではなくなります。

村人は人狼を見つけても、妖狐が残っているなら簡単には最後の人狼を処刑できない。人狼も村人を減らすだけではなく、妖狐をどう処理するか考えなければならない。そして妖狐は、その2陣営がお互いに争っている間へ自然に紛れ込む必要があります。

この三者の利害がズレたり重なったりするところが、妖狐という役職の一番おもろいところです。

  • 妖狐は村人・人狼とは別の第三陣営
  • 決着時まで生存することが大きな目的
  • 通常の妖狐は人狼の襲撃では死亡しない
  • 占い師から占われると呪殺される
  • 信用されすぎると占い候補になる場合がある
  • 背徳者は妖狐を支援する役職
  • 子狐は妖狐とは異なる能力を持つ
  • 人狼Jでは特殊な妖狐系役職も存在する
  • 細かな仕様は遊ぶゲームごとに確認する

通常の人狼で、占い師の使い方や投票の読み合いに慣れてきたころに妖狐を1人入れると、ゲームは一気に別物になります。

誰が嘘をついているのかだけではなく、「今この人は、どの陣営に勝ってほしい発言をしているんだ?」まで考える必要が出てくるからです。

人狼の魅力は役職そのものではなく、その役職が入ったことで人と人の関係がどう変わるかにあります。妖狐は、その変化を最も分かりやすく体験できる役職の1つだと思います。

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